2020/10/21 13:58
アルコール製剤-
主成分は酒類の主成分でもあるエタノールです。
大量に摂取しなければ人への毒性も低く、容易に細菌類の生体膜を透過して細胞膜やタンパク質を変性させつつ、
蒸発の際に細菌類の水分を奪うことで殺菌を行います。
一般的には濃度70~80%程度が殺菌効果が高いと言われています。
しかし、引火性が高く、水分があると効果が低下します。
アルコール消毒が効きづらいウイルスも存在します。食中毒の原因となるノロウイルスなどがその一つです。
次亜塩素酸ナトリウム水溶液-
水道水の殺菌にも使用されている他、食品添加物にも指定されています。
生活空間周辺では、家庭の台所やお風呂場などのカビ取り剤などにも使用されています。
主成分は漂白成分です。
ただ酸性の洗剤と混用すると塩素ガスを発生させるため、使用上の注意を良く読むことが大切になります。
厚生労働省が許可する薬剤ですが、食材の変色や変質が原因で実用性に問題があります。
そこで、漂白力ではなく除菌力が次亜塩素酸ナトリウムより高く、さらに即効性、安全性が高められた次亜塩素酸水が誕生しました。
次亜塩素酸水-
次亜塩素酸水は、各種の病原細菌やウイルスに対して高い不活化活性を示します。
それらの活性は、消毒用アルコール(70%)より高く、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)と同等性があります。
一般的に消毒薬に対して、インフルエンザウイルスのようにエンべロープをもつものは弱く(抵抗性が低い)、
ノロウイルスのようにエンべロープをもたないものは強い(抵抗性が高い) ことが知られています。
※)新型コロナウイルスを含めてコロナウイルスは、インフルエンザウイルスと同じくエンべロープをもつ粒子構造をもっています。
したがって次亜塩素酸水は新型コロナウイルスに対しても有効性を示すと推察できます。
注)次亜塩素酸水の種類や有効塩素濃度によって効果は異なります